鍵穴に鍵が入らないor回らない場合の対処法
鍵穴にキーが入らなくなってしまう原因とは
バイクを起動させるために使用するキーですが、突然鍵を差し込むことができなくなったり、刺さったキーを回転させることができなくなってしまうことがあります。
キーに関するトラブルはバイクの故障事例でも非常に多いものなので、もしそうした事態が起こった時には適切な対応ができるように備えて行く必要があります。
まず鍵穴に関するトラブルは大きく分けて「キーが入らない」と「キーが回らない」の二種類があります。
また刺さったキーを抜くことができなくなってしまったというようなこともよくある事例です。
こうした鍵穴トラブルは主に古いバイクでよく起こっており、そこで無理に力づくで抜き差しや回転をしてしまうとそれが原因でパーツ全体を交換しなくてはならないような大きな故障に発展してしまう危険があります。
バイクのキーが入らない/抜けないというときにまず考えられるのが内部に埃や砂などが入り込んだり、サビが生じてしまうことにより鍵穴とシリンダーの間にズレが起こってしまったということです。
バイクに限らずシリンダー型の鍵はすべて鍵の溝部分に対応できるように内部の構造ができているので、その形状が微細にでも変化してしまうと「違う鍵」として認識されるようになってしまいます。
普段から使用していて鍵の抜き差しに違和感が出るようになってきたらあまり無理をして使用続行せず早目にメンテナンスをしていくようにしましょう。
バイクを回すことができなくなるというのも基本的には同じ原因によるものですが、キー本体が摩耗してしまっていたりハンドルロック部分の潤滑が不足してしまった時にも起こります。
いずれの場合もある日突然不具合が発生するというよりも、少しずつ悪化していくという特徴がありますので早めに対処してください。
鍵穴が壊れているときの対処法
鍵穴トラブルでよくある間違った対応として、とにかくCRCを吹きつけるということがあります。
CRCというのはシリコンスプレーのことで、日本ではKURE製品を最も多く見かけます。
CRCはバイク以外にも自転車やその他の機械製品の潤滑剤や離型剤として用いられているもので、金属部に吹きつけることで表面にシリコン皮膜を作って滑りやすくすることができます。
鍵穴にCRCを吹きつけることは一時的に内部の動きを良くしてくれる働きがありますが、その後中に貯まっているサビや砂、ゴミなどが油分と混ざり合ってペースト状になってしまいます。
そうなるとますます固着がひどくなり除去が難しくなるので油分を多く含む製品を鍵穴の中に入れるのはやめておいた方がよいでしょう。
鍵穴トラブルへの正しい対応方法としては、鍵穴専用の潤滑剤を使うかもしくはパーツクリーナーで内部の汚れを取り除くやり方があります。