タイヤがパンクした場合の原因と対処方法
ツーリング先でパンクが起こる原因と症状
二輪しかないバイクにとって、パンクは重大な故障です。
もし走行している最中に突然パンクが起こってしまうと突然バランスが崩れることになりますし、転倒してしまった時には後続の車両に接触する危険があります。
ちなみにJAFの発表によると、二輪車のトラブルでの出動事例で最も多いのが過放電バッテリー、次いでタイヤのパンクというふうになっています。
年間の出動件数は約1万件にもなっているので、タイヤのパンクはライダーにとって決して珍しいトラブルではないということがわかります。
パンクが起こる主な原因としては、タイヤ本体が劣化をしていることにより発熱や衝撃によって破損が起こってしまうという場合と、もう一つ走行中に釘などの尖ったものを踏みつけてしまった場合とがあります。
パンクが起こったときの症状はいきなりすぐに空気がなくなるのではなく、少しずつ穴が広がっていくという特徴があります。
異変が起こったら早めに状態を調べるとともに、ゆっくり近くの修理工場などに持ち込むようにすることが大切です。
走行中に起こるパンクへの対処方法
先に述べたJAFでは、加入者からの通報を受けて現地にレッカー車が訪れます。
JAFロードサービスの場合、通報を受けてから実際にトラブル発生現場にサービスが到着するまでの時間は全国平均で約33.8分となっています。
ただしこれはあくまでも平均値なので、GWや夏休みなどのシーズン期間中には出動件数が増えたり道路が混雑したりということがありますので実際にはもっと遅い到着になってしまうことがあります。
そういったことから考えると、タイヤのパンクへの最もよい対策方法は「事前に確認をしてから出かける」ということに尽きます。
軽度なパンクであっても二輪しかないバイクの場合はそれ以上走行することができなくなってしまうことが珍しくなく、大型バイクの場合は自分で最寄りのスタンドまで引いていくというのもあまり現実的な方法ではないでしょう。
ですのでロングツーリングをする時には事前にタイヤの摩耗具合やホイールバランス、空気圧をしっかり点検してから出かけるようにしましょう。
最初に紹介したように、バッテリー過放電およびタイヤのパンクは2つで前出動件数の7~8割にも及ぶものであることを考えると、この二箇所だけはしっかり事前に確認をしておきたい事項ということになります。
そしてもし実際にパンクが起こってしまった場合には速やかに道路上から安全な場所に避難をし、二次事故が発生するのを防ぎます。
その上でロードサービスに通報をしてできるだけ早くに来てもらえるようにしておきましょう。
偶然近くにSSや修理工場があればそちらに持ち込めば修理をしてもらえますが、その場合保険が使えず実費で修理扱いになってしまいます。