バイクのヘッドライトがつかない場合の修理方法
ヘッドライトが点灯しなくなってしまう原因
現行販売されているバイクの大半は、エンジンをスタートさせると同時にヘッドライトが点灯する構造をしています。
これは1988年4月1日より施行された保安基準によるもので、以後発売されるバイクではヘッドライトの常時点灯が義務付けられています。
そのためエンジンをスタートしたときにもしヘッドライトがつかなくなってしまっていたら、何らかの故障が起こってしまっていることとなります。
バイクのヘッドライトが点灯しない場合に考えられることとしてはまずバルブが切れてしまっていることがあります。
ヘッドライト用のバルブには大きく三種類があるのですが、このうち古いタイプであるハロゲンバルブは寿命が短く数年に1度は必ず交換をしなければいけません。
ハロゲンバルブは内部にフィラメント線が入っていてそこに電気を通すことで光と熱が発生するようになっているので、長く使っていたりまたは使用中に何らかの刺激が加わって線が切れてしまうと点灯しなくなります。
ハロゲンの次に多く使用されるようになったのがHIDですが、こちらもハロゲンの2倍程度の寿命があるものの長く乗っていると点灯つかなくなってしまうことがあります。
ハロゲンにしてもHIDにしても一度切れてしまったバルブが復活するということはありませんのでそうなったら交換をすることになります。
バルブ部分に異常がないのに点灯しなくなってしまったというときに考えられるのが配線異常です。
バイクのヘッドライトは内部バッテリーから電源を取得する構造をしていることから、途中の配線に異常が出たりバッテリー内部の電源が不足してくるとやはりうまく点灯しなくなります。
修理方法、修理にかかる費用
バルブの異常があったときにはそれぞれの規格にあった新品と交換することになります。
交換方法はそれほど難しくなくヘッドライト部分についているカバーを取り除き、バルブを回転させることで取り外しと再装着が可能となります。
ただしバルブそのものではなく配線に異常があることも考えられることから、電球を交換する前に周辺の配線が切れてしまっていないかを確認するようにしましょう。
可能であれば電源用のテスターを使用してきちんと電源がヘッドライト部分に届いているかを調べてください。
もし配線部分に異常が見つかったときにはその部分の修理をしていくことになります。
配線を修理する前には必ずエンジンを切り、断線が起こっている配線部分を交換などしていきます。
修理工場に依頼する場合は交換用バルブ本体の実費に加え、数百円程度の工賃が請求されます。
ただしバイクのモデルがフルカウルのSSなどヘッドライトのカバーを外すために手順が必要になる場合には工賃が高くなる傾向があります。