マフラーに傷・凹み・穴があいた場合の修理方法

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排気とともに消音の機能を持つマフラー

すべてのバイクに必ず設置されているマフラーは、エンジン内部で行われた燃焼で発生した排気ガスを車外に出すために使用されます。
同時に燃焼をするために必要になる酸素を吸入する役割も行っており、バイクが動くためにはなくてはならないパーツです。

さらにここ近年バイク業界では厳しい排ガス規制と騒音規制が敷かれていることから、そのいずれの機能のためにもマフラーは重要な役割をします。
現在のバイク用マフラーの内部には外気ガスを浄化するための触媒コンバーターが設置されていたり、消音用のパイプが設置されていたりと外見からは想像できないくらいに多機能が盛り込まれています。

逆に言うとそのような重要なパーツであるマフラー部分に破損が起こってしまうと、バイクはそれまでと同じ走行性能を維持することができなくなってしまいます。

しかしバイクのマフラーは構造上バイク本体の外に飛び出す形状をしており、また面積も大きいことから転倒や接触があると傷が付きやすく、衝撃により穴が空いたりへこみができたりします。

そうしたマフラー部分の破損はすぐに不具合となってきますので、できるだけ速やかに修理をするようにしましょう。
小さな傷やへこみであれば自分で修繕をすることも可能です。

傷・凹み・穴を修復する方法

マフラーの傷の種類により修繕する方法を説明していきます。
まず転倒や横滑りがあった時によくあるのが傷です。
マフラーへの傷はヤスリやコンパウンドを使うことで簡単に直すことができます。

軽微な傷であればマフラー本体の機能を損ねることはありませんので、外観を損ねないことが修繕の目的となります。

修理手順としてはまずマフラー表面についている汚れをクリーナーできれいにしたあとで、傷がついている周辺をヤスリで丁寧に磨いて行きます。
その後コンパウンドを使ってウエスで傷部分に塗っていくことで元通りとほぼ同じ状態にまですることができます。

次に凹みや穴ができてしまった場合ですが、これは程度により修繕方法が異なります。
通常マフラーの穴は突然そこだけが穴になるのではなく、衝撃によって凹みが生じたときに部分的に穴になってしまうことがよくあります。

穴のみを防ぐ場合には補修用パテを使って穴を塞ぎ、コンパウンドで周辺を埋めるようにしていくことで開口部を塞ぐことが可能です。

しかし凹みが生じている場合には板金作業が必要となるのでそう簡単に直すことができません。
内部から打ち付けることで形を戻すことが可能ですが、中から打ち直すのは専用の器具と技術がないといけません。
凹みや穴がひどい場合には金属を一部切り取り、別の板を溶接して塞ぐということになりますので、専門の板金工場に依頼をすることになります。

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